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すべては感染のメカニズムを知ることからはじまる

お元気様です!

昨日、東京都内では、55人の新型コロナの感染者が確認されましたね。

緊急事態宣言は解除されていますが、引き続き、気を緩めることなく

感染防止に努めていかなければなりませんね。

 

さて、本題です。

レジオネラ対策としては、感染のメカニズムを知ることが大切です。

対策の原理としては、感染のメカニズムのいずれかを断ち切ればよいでしょう。

そこで感染のメカニズムをまとめてみます。

①レジオネラ属菌が循環水系(浴槽水など)に侵入します。

②レジオネラ属菌が循環水系に生息し、特にバイオフィルム内において

増殖保存されます(アメーバなどが関与)

③入浴客数の増大などにより有機物増大→細菌→アメーバ→レジオネラ属菌の各々の増大

④レジオネラ属菌が混入したエアロゾル(飛沫)や直接の誤飲での人体への取り込み(感染)

これらを防ぐ対策としては、次のことが考えられます。

(1)レジオネラ属菌の新入を最小限に留める━レジオネラは自然界にはありふれた菌であり、主に

土や河川などの水中に生息します。もちろん人体にも付着することから侵入を防ぐことは困難ですが、

最小限に留めることはできます。

(2)バイオフィルムをなくす━もし、浴槽そのほか系統内において残留塩素濃度が適正数値に

保たれていれば、レジオネラ属菌は単独では循環系に生息しにくくなります。

しかし、系統内においてバイオフィルムが形成されていれば、その中にいるアメーバが

レジオネラ属菌の温床となり、単に保持されるだけでなく、文字どおり増殖の温床となります。

したがって定期的な清掃と消毒が最も重要になります。ただし一度にその系統におけるすべてを

おこなわなければ効果は半減するので、消毒剤を入れて一定時間以上循環させる必要があります。

(3)ピーク時における塩素管理が重要━入浴客が増えると、人体に由来する有機物や

アンモニア性窒素が生じ、その分解酸化で残留塩素が消費され減少すると、

水系においてレジオネラ属菌が生息しやすくなります。

さらにバイオフィルムが形成されてアメーバも増大します。これに寄生するレジオネラ属菌も

増大して水系に放出され、水系における数を増やしていきます。

そこでピーク時における塩素管理が最も重要になります。ただしこの場合において、(2)における

バイオフィルムの形成があるのとないのとでは、スタートラインにおいて大きな違いのあることに注目すべきです。

(4)エアロゾル(飛沫)の原因となるもの━最近は浴槽に様々な装置を付加することが広く行われてきており、

エアロゾル(飛沫)の原因となるものが数多くあります。これをできる限りなくしておくことが、

もし浴槽がレジオネラ汚染された場合でも、感染機会を減らす

のに有効であることはまちがいないでしょう。しかし、たとえエアロゾルのもととなるものを

完全に排除しても、利用者が口の近くまで浴槽にもぐったりすることは避けられないと考えれば、

これはきわめて消極的な対策であることはいうまでもありません。

 

これから夏本番です。

より一層、浴槽の衛生管理を徹底していきましょう。

 

 

夏は、レジオネラ症を発症する人が増えるので、施設管理を徹底しましょう!!               

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