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アルカリ性の温泉水で塩素消毒が低下するのはどうして?

お元気様です!

平成最後の歌会始が1月16日に皇居でおこなわれました。

今回のお題は「光」

天皇陛下は「贈られし ひまはりの種は 生え揃いひ 広げゆく初夏の光に」と詠まれました。

これは、阪神淡路大震災で亡くなった小学生の名前にちなんだ「はるかのひまわり」の種を

御所に植えて、毎年育てながら成長を見守ってきた思いを詠んだ歌だそうです。

国民に寄り添う自分でありたいと常々おっしゃておられた陛下の人柄が感じられ、

大変心にしみる歌です。

さて、本日は「アルカリ性の温泉水で塩素消毒が低下するのはなぜ?」

をお話します。

pHによる、塩素系薬剤の消毒効果は、殺菌力の強い次亜塩素酸(HOCL)と

殺菌力の弱い次亜塩素酸イオン(OCL̠⁻)の比率によって違ってきます。

次亜塩素酸イオンは次亜塩素酸の1/100程度の殺菌力しかありません。

pH6.0あたりでは約97%が次亜塩素酸で占められていますが、pH7.5では50%

pH9.0では3.1%と激減してしまいます。

このためアルカリ性の温泉水では、塩素系薬剤の効果が低下するのです。

したがって、アルカリ性の風呂には、次亜塩素計の薬剤ではなく別の薬剤が向いています。

単純にアルカリ性だけのお風呂でしたら(アンモニアが多い・硫黄が多い等を除く)

モノクロラミン消毒・臭素系・銀イオン系・カチオン性ポリマー系・第四級塩混合薬剤系・

酸化剤系の薬剤が効き目があるようです。

ちょっと難しくてすみません。。。

厚生労働省が塩素での消毒を推奨しておりますが、お風呂の性質によっては、効き目がない

ということを知っておいていただきたいと思います。

 

 

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